サイトクビレ ≪カサゴ目トクビレ科サイトクビレ属≫
サイトクビレは、20種以上いるトクビレ科の中で最も小さく体長6㎝ほどにしかならない魚。日本での生息地は北海道とされているが、女川町竹浦にも生息しているようだ。なぜなら2012年の初観察以降、2021年までに7例を確認しているから。だとするとサイトクビレ生息地の南限かもしれない。
大きくて凹んだ頭部、とび出たアヒル口、頭部に比べて細長く黒い体。その体をくねらせてゆっくり移動する姿は、まるで出来損ないのオモチャのよう。そんな奇妙な姿だからかゲストから可愛いという意見を全然聞かないが、ガイドとしては大興奮状態で紹介している。
出現はまさに神出鬼没。ふいに発見し「おおぉ!!」と喜ぶのもつかの間、次に潜った時には姿を消していることがほとんである。
